講師紹介

室長 田中 美和(たなか みわ)  

大学卒業後、国内外で10年以上にわたり幼児教育に携わってきました。  

日本語教育の専門資格を持ち、これまでに約300人以上のお子様と関わってきました。  

特に「遊びを通じた言語習得」や「自己表現の育成」を大切にしたレッスンを行っています。

現在はABC幼児教室で、日本語をはじめとした言語教育を中心に指導を行っています。

PROFILE

日本語教育歴:15年以上
幼児からシニアまで幅広い年齢層に対して日本語指導を行い、特に幼児期における「聞く・話す」の力を育むカリキュラム設計に注力。

国内外の教室で豊富な指導経験
日本国内の私立幼児教室での勤務経験に加え、海外(アジア・北米)での現地日本語補習校やオンライン授業も担当。

保育士資格・幼児教育関連資格を複数所持
日本語教師資格(420時間講座修了)に加え、保育士資格、幼児心理学関連の民間資格を取得。

オリジナル教材の開発
幼児の発達段階に合わせたオリジナルの絵カード・音声教材・歌を多数制作。現在も教室で活用中。

保護者からの高い満足度
「子どもが自然に日本語を口にするようになった」「家庭でも使えるアドバイスが嬉しい」といった声多数。

講演・セミナー実績あり
教育関連イベントにて「幼児期のことばの発達と家庭でできる取り組み」などをテーマに講演。保育士や教育関係者向けの勉強会にも登壇。

幼児教育で大切にしていることは何ですか?

私が幼児教育で最も大切にしているのは、「子ども一人ひとりの気持ちに寄り添うこと」です。  

子どもたちは毎日違う気分で教室にやってきます。元気な日もあれば、少し不安そうな日もあります。そういった心の動きにしっかり気づいてあげられる存在でありたいと思っています。  

また、言葉の成長は「安心感のある環境」の中でこそ育つと考えています。無理に言葉を教え込むのではなく、自然な会話や遊びの中で「伝えたい気持ち」が芽生えることを大切にしています。子どもたちの内側から出てくる表現の力を、優しく後押しするような関わりを心がけています。

印象に残っているエピソードはありますか?

ある年少さんの男の子との出会いが、今でも印象に残っています。入会当初は不安が強く、なかなかお母さんから離れられず、言葉もほとんど発しない状態でした。  

私は毎回、彼の好きな絵本やぬいぐるみを使って、無理に話させようとはせず、ただ一緒に過ごす時間を大切にしていました。すると数ヶ月後、「せんせい、きょうも来たよ」と自分から声をかけてくれるようになったんです。  

その言葉を聞いたときは、胸がいっぱいになりました。子どもはちゃんと見て、感じて、時間をかけて心を開いてくれる。改めて「待つことの大切さ」と「信頼の力」を学んだ瞬間でした。

保護者の方へのメッセージをお願いします。

保護者の皆さまへ、いつも大切なお子様をお預けいただき、本当にありがとうございます。  

子育ては日々の積み重ねの中で、小さな悩みや迷いがつきものだと思います。特に言葉や発達に関しては、周囲と比べて不安になることもあるかもしれません。  

でも、子どもの成長には本当に「その子らしいペース」があります。焦らず、比べず、その子の持っている力を信じてあげることが何よりの応援だと思っています。私たちはそのサポーターとして、保護者の皆さまと一緒にお子様の「今」と「これから」を見守っていきます。  

どんな小さなことでも、ぜひ気軽にお話しください。一緒に、楽しくあたたかい学びの時間を作っていけたら嬉しいです。